2011年6月9日木曜日

被災地支援報告③

 翌日5/26(木)午前中は、昨夜に引き続き文化センター避難所へ医療相談。診療ブースで待機して、医師の診察後処方箋が出た人に調剤してお薬をお渡ししました。

 この日は避難所で11時から森進一さん、二葉百合子さんらの激励コンサートがあるとのことで、診察に来られた人は3人と少なく、お部屋にもほとんどおられませんでした。
 この時ばかりは、被災者の方々(特に少し年配のお母さん達(^^))もウキウキされていて、私にも「お姉ちゃんも見に行こう!」と声をかけていただき、しばし皆さんと一緒に鑑賞させていただきました。 

ホールはどこも避難所となっているのでロビーで。2階と階段にも人がびっしり。
「おふくろさん」など3曲熱唱された森進一さん

 診療ブースに来られたある男性は、かかりつけ医の医院が再開され、避難所から通院できるようになったとのこと。
 その一方、ブースに毎日来ているという男性もいました。手持ちの薬が何の薬だったか判らなくなったり、安定剤がどこかにいってしまったなど、不安で時間内に何回も来られました。
 私も何度か対応しましたが、避難所内での対応だけでは限界があるので、坂総合病院のケースワーカーに担当してもらおうということになりました。

 お伝えするのが遅れましたが、下の写真にあるように、この避難所は間仕切りすらなく、段ボール箱を置いただけで生活スペースを作っています。床は畳のように見えますが、ゴザが敷いてあるだけ。プライバシーが全くなく、、固くて冷たい床の上の生活では、健康を維持するのは難しいです。

文化センター避難所

 さらにここでは、昼食は菓子パンとカップめんでした(下の写真)。避難所の食事は改善されていると報道されていますが、それは一部の話かもしれません。

前日に私が肩もみした女性。「これからお父さんと食べるの」とおっしゃってました。
 
 各避難所で空き時間に、愛知、奈良、高知など、自治体職員として支援に来られている方々にお話を伺いました。
 皆さん、「避難所で快適に過ごしてもらえるように自分達が清掃することなどは大事だけど、今からは避難所から出ていきこれからの生活ができるような支援をもっと強めるべきだと思う」「なかなか先が見えない」などとおっしゃっていました。

 いずれにせよ、避難所がある限り、医療・介護や生活面での人的支援はまだまだ必要であることを痛感しました。これから役所機能を回復させるためにも、息の長い各自治体からの職員(保健師さんなど)の派遣が必要だと感じました。
 
 2日間の支援活動でしたが、国や自治体、国民が総力で取り組む課題だということを改めて実感しました。
 自治体として兵庫県ができる支援、人的援助を強めることなど、議会で取り上げていきたいと思います。できるなら、またボランティアに行かなければいけないと思いました。


今回、支援活動にあたった全国の民医連の仲間です。
2列目の少し左側に私が写っています=坂総合病院内の支援センターで

神戸協同病院の石川先生(左)、道上先生(中)と私=坂総合病院前で
 

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