2011年5月29日日曜日

被災地支援報告①

 5/27(金)の夕方、宮城県から帰ってきました。

 自分の目で見て、改めて今回の震災の規模の大きさを実感しました。

 兵庫県として何ができるか、の検討は今後深めていくとして、何回かに分けて支援期間(移動日を除けば実質2日間でしたが)の活動報告をします。

 私が今回行ったのは、宮城県塩釜市にある民医連加盟の坂総合病院。東北新幹線仙台駅から仙石線に乗り換え、下馬駅というところの目の前にあります。この坂総合病院を拠点にして支援活動にあたりました。
 坂総合病院は、大正元年(1912年)私立塩釜病院として創設以来80年余の歴史をもち,塩釜市を中心とする二市三町(多賀城市、七ヶ浜、利府、松島)と仙台市東部地域を合わせて人口25万の地域を診療圏とする中核病院です。救急車搬入は年間約2500件にのぼり、全県的役割を 担っています。

仙石線下馬駅から見た坂総合病院

同じく下馬駅から望む。所々ブルーシートを掛けた家がある

 坂総合病院の周辺は、被害はそれほどなかったとのこと。

 24日到着後、ミーティングまで少し時間があったので、津波の被害がひどかった七ヶ浜に行きました。


傷跡が生々しい。元は田畑。流されてきた家がそのままに
  










周りは津波にさらわれたが辛うじて残った家。2階まで津波が到達している

 





 

 

  
 


住宅や田畑があったところ。気が遠くなるような惨状
 

報道でよく目にする光景。海岸から少し離れた所なのに流されてきている

加工場に乗り上げた船。まだ移動・撤去されていない
 


 とにかく、この大震災からの復旧、復興は、国と自治体、そして国民をあげて取り組まなければならないことを、肌身で実感しました。
 塩水漬けになった田畑の塩抜きをし圃場をした上で農家に返すなど、マイナスからではなく、ゼロからの再出発ができるように国は援助すべきです。
 次回から具体的な支援活動の報告をします。


 帰った日の夕方には、兵庫県行政書士会の第53回定期総会の懇親会に、ねりき恵子議員と参加しました。大人数で圧倒されました。
 日本行政書士会連合会の北山孝次会長のあいさつで、350円/台の廃車手続きを、被災地では無料で行っていることを知りました。被災地3県でおよそ40万台あるとのこと。このように、それぞれの立場でできる支援をすることが今本当に求められていると思いました。

2011年5月24日火曜日

海のそばに県立病院移転

 先日、県立淡路病院の移転問題に関して、淡路の市・町会議員さんが県庁に来られ、県病院局に要望書を提出し、申し入れをされました。 私も同席しました。

 要望の趣旨は、東北の大津波を受けて、洲本市の海岸沿いに移転が決まっている県立淡路病院の移転計画をいったん凍結させ、防災対策などの再検討を、というものです。

 東北沖の甚大な津波被害を受け、井戸知事は、東南海・南海地震が起きた場合、神戸・阪神間の津波の高さが最大2・5mという想定をはじめ防災計画の見直すと言っています。
 ところが、同病院の移転は、東南海・南海地震で洲本市の津波の想定は最大2・1mという従来の防災計画が前提になっています。
 ですから、今回の要望はごく当たり前の事ではないでしょうか。

 しかし、病院局の幹部は、
 「(従来の計画は)万万が一のシビアな想定で、立地も含め災害にも耐えうる計画になっている」
 「Q.M8・5の想定だが、今回のような9クラスの揺れが来る可能性もあるので見直す必要があるのではないか←この周辺にはプレートはないから、その想定はほとんど必要がない」
 「Q.海岸沿いに立つということで住民の間に 不安が広がっている←もし和歌山沖で津波が起こり北上してきたとしても、紀淡海峡を境に拡散されるから、津波被害は甚大なものにはまずならない。津波の映像を見てみんなヒステリックになっているが、冷静になってほしい」
 「Q.想定されている津波の高さの見直し作業が始まっていると思うが、その結果を待つべきだと思うが→変化があればそこから手直しをすればいい。いま計画を停止すれば契約から何から1から始めることになり、多額の損失になる」

 議論はどこまでも平行線でした。
 知事が従来の想定や計画を見直すといっっているのに、実際の県の事業は従来の想定・計画のまま強行し、それで安全と言い張るとは!

  「15万人の島民の命がかかっているんですよ。実際に起きるとそんな10数億円の損失ではすまない」と洲本の市会議員さんがおっしゃっていました。私もその通りだと思いました。
 
 津波の想定など防災計画を見直しているんだったら、それを待つべきだし、何より住民の方の不安を払拭できるよう、誠実に対応すべきです。十分な説明もなく〝大丈夫です、冷静に〟と言われると余計に不安になると思います。

 議会でも引き続き問題にしていきたいと思っています。

 いま東北へ向かっています。がんばってきます。

2011年5月19日木曜日

新任議員説明会

 今日は表題の新任議員説明会がありました。14名の参加でした。

 選出地域は兵庫県下のいろんな地域に渡り、年齢も略歴もいろいろです。
 立場は違っても、県民生活が少しでもよくなるように、個々の案件で共同関係を追求できたらと思いました。

 説明の中で一つ驚いたのが、議会での質問時、物を持ち込んだらいけないというきまりです。

 今は国会はもちろん、神戸市議会でも、日本共産党に限らず他の政党も、口頭だけでなくグラフや表などのパネルを示して質問をしているんですよね。
 私も自分の時はパネルを作って質問をしようと思っていたので、「えっ!」と驚きました。理由は、議会は言論の府だから、だそうです。
 口頭の内容をイメージ豊かに認識するための補足、補完の役割がこういった視覚に訴えるものにはあると思うんです。
 ですからこの決まりには、絶対納得いかない。何とかしたいと思います。

パネルを示して質問する吉井英勝議員=4月26日、衆院予算委
これって今や普通の光景ですよね

2011年5月17日火曜日

東北へ

 来週24日から27日まで、被災地の支援へ行ってきます。

 3.11以降、救援募金に取り組んできましたが、現地でも被災された方がたの手助けをしなければと強く思っていました。
 東神戸病院からの支援活動の一員として、宮城県の塩釜市にある坂総合病院を拠点に、避難所訪問などをする予定です。

 少しでも役に立つため、精いっぱいがんばってきます。

 そして、今被災地でどんな支援が必要とされているのかをしっかりとつかんで、6月から始まる議会で提起していきたいと思います。