2014年12月22日月曜日

共産党躍進と虚構の「自公圧勝」

 大分遅くなって申し訳ありませんが、総選挙の結果についてちゃんと書いておこうと思います。

 まず、8議席から21議席に増えた日本共産党の画期的な躍進。本当によかったです。
 「暴走ストップ 政治を変える」と訴えてきましたが、20議席を超えたので法案提案権(予算を伴わないもの)を得て、抜本的対案を提起して一段と活躍できるようになりました。期待したいと思います。

 それと、堀内照文さんの比例当選で、参議院議員だった大沢辰美さん以来、10年ぶりに兵庫の日本共産党議席を回復したことが何よりうれしいです。堀内さんとは学生時代からの仲間です。

 小学校3年生の長男がお父さん(堀内さん)にあてた手紙に、多くの人が涙しました。
 「とうとう(お父さん)がせんきょ(選挙)にか(勝)てばとうきょう(東京)にいっちゃうけどぼくはいいよ。世界が平和になればいいから」「人たちが安心してくらせるようにしてね。きんじょ(近所)の人や、とうとうのしらない人も、ぼくも、かあかあ(お母さん)も、おとうとも平和をまってるよ。せんきょがんばれ」

 願いが叶ってよかったね!

 もう一つ、どうしても言いたいのは、「自公圧勝」という報道、論調は全く間違っているということです。
 (前提の話として、総定数475議席のうち、得票数に比例して議席が配分される比例代表は180議席、1人しか通らず死票が多い小選挙区は295議席あります。自民党は今回、比例で68、小選挙区で223、合わせて291議席を得ました)

 ①まず、自民党は選挙前から4議席減らしている。4増の公明党と合わせても自公は現状維持。
 ②政党間の力関係を示し、民意を正確に表わす比例代表選挙で自民党の得票率は33%。全有権者比では17%にすぎない。
 ③それで291議席も取るのは、得票数が少なくても相対的に1位になりさえすれば「総取り」する小選挙区制のため。
 ちなみに、議席数が比例得票通りだとすれば、自民158、民主87、維新75、公明65、共産54、社民12、次世代12、生活9、幸福2。これが民意です。
 ④直近の国政選挙であり、投票率もほぼ同じの2013年7月の参院選からも、自民は比例で80万票、公明は25万票も減らしています。

 これらが実態なのに「圧勝」などというのは、あたかも国民が安倍政権を信任したかのように誤解させるものです。

 民主党は少し増やして73議席でしたが、目標の100議席に遠く及ばず、党首の海江田代表が落選するなど、またも退潮ぶりを示しました。

 維新の党ですが、選挙前から1減の41議席でしたが、マスコミはこの点しか伝えていません。これも不正確です。
 日本維新の会という名前だった前回(54議席)からは13減、得票は実に388万票も減らしています。
 みんなの党の消滅、次世代の党、生活の党の激減など「第3極」全体でも、衰退は明らかです。

 さあ、次の政治の焦点は私自身がたたかう4月のいっせい地方選です。
 共産党が躍進したから自動的に勝てるという甘いものではありません。新たに維新の候補も出てくるでしょう。冷静にみると全く楽観視できません。

 県民の皆さんの暮らしがかかっています。絶対に負けられません。躍進の勢いをさらに広げて必ず勝ち抜くよう頑張ります。

県議団控室にあいさつにきた堀内さんと握手=17日


堀内さんと5人の党県会議員=17日

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