2012年8月5日日曜日

中学校昼食の検討会

   7月31日、「第3回神戸市中学校の昼食のあり方検討会」があり、傍聴に行きました。

 神戸市当局が出してきた、給食の各方式のメリット・デメリットをまとめた表が、あまりにも、「選択制」(家庭弁当か給食かを選ぶため、クラスが家庭弁当の生徒と給食の生徒に分かれる)と、弁当箱で提供するデリバリー方式の給食に誘導的なまとめ方で、これはひどいと驚きました。

 私も視察に行きましたが、家庭弁当を持ってくるか、デリバリー弁当給食を注文するかを選択する方式を導入した姫路市の実態を視察すべきだと思いました。
 「冷えていて美味しくない」「男の子はデリバリー弁当だけでは足らないので、おにぎりやおかずを持たせることもあり、給食の意味がないので弁当注文をやめた」など、子ども・保護者に不評です。
 デリバリー弁当給食の注文率は10%台です。給食としての体をなしておらず、姫路市教育委員会は見直しを始めています。

 「今から給食をするんだったら、この方式(選択制のデリバリー弁当)は絶対にやめた方がいい」と姫路市で子育てしている知人が言っていました。

 同時に、「中学校には空調の整備など他にもする事がある。財政が厳しいなか優先順位を見極めないといけない」という議論も出ました。
 これは最近、神戸市教育委員会から持ち出されている、中学校給食導入否定論の一つです。
 あれかこれかではなく、教育や子どもの未来に必要なお金をかけるのは当然の事です。全国では8割以上が中学校給食を実施していて、神戸市が決定的に遅れているわけですから。

 検討会の資料にも抜粋を載せていた学校給食法の精神に則って、選択制のデリバリー弁当ではなく、全員が食べる充実した給食の実現が求められます。

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