2014年9月12日金曜日

知事に重要政策提言

 日本共産党兵庫県議団は10日、井戸敏三県知事に2015年度予算編成にあたっての重要政策提言をおこないました。

 宮田しずのり・県議団政調会長が、安倍政権の暴走ストップ、憲法を暮らしに生かした県政への転換を図る立場から、集団的自衛権の行使容認の撤回や豪雨災害への京都府福知山市なみの被災者支援、原発再稼働に反対すること、県「行革」による医療費助成削減をやめ拡充すること、タワージャズやルネサスなどの工場撤退や解雇への対策強化など、提言の内容と特徴を説明しました。

 私は、県制度として中学卒業まで子どもの医療費無料化、六甲山をはじめとした土砂災害対策、イノシシ被害対策をすすめるために窓口の設置などを求めました。

 他の方々も、「公共事業の老朽化対策へのシフト、名塩道路整備の推進」(いそみ恵子県議)、「高校授業料無償化の所得制限の撤回、給付制奨学金の県制度創設を」(ねりき恵子県議)、「地元の同意のない夢前産廃処理場申請の取り消しを」(杉本ちさと県議)など、県民の願いをもとにし
た提言の内容を訴え、知事に実現を迫りました。


知事へ要望書を手渡しました。(左から宮田、いそみ、井戸知事、ねりき、きだ、杉本)

 実は昨年も、県としての中学卒業までの医療費無料化を要望しました。私が「コンビニ受診になる」という議論があるけど無料化した群馬県では医療費はさほど増えておらず、時間外受診はむしろ減ったことを紹介して要求すると、知事は「研究したい」と述べていました。(そもそも必要な時に躊躇なく受診できることが本来のあるべき姿で「コンビニ受診」は決して批判されるものではありません)
 しかし今回は、すでに県内24市町で実現したことを理由に「県としては必要ない」と答えました。

 子ども医療費への助成が少ない市町と中3まで無料の市町との格差をなくす必要があるし、実現した市町も財政負担が苦しいことや無料化によるペナルティなどの問題があります。これらを訴えて、引き続き県制度としての実現を求めていきたいと思います。

 こうした知事や県当局の姿勢を変えるために頑張らなくてはと、改めて思いました。

向こう側左から杉本、きだ、宮田、ねりき県議。手前左が井戸知事

2014年9月9日火曜日

イノシシシンポ盛況 さあ署名運動へ

 お知らせしていた「イノシシ被害根絶を イノシシ問題を考えるシンポジウム」(日本共産党東灘・灘・中央地区委員会と東灘区党後援会が主催)が6日、東灘区民センターで開かれました。

 住民の方90人が参加され、予想以上でした。知らない方が大勢おられ、チラシを見ただけで参加された方も多かったようです。皆さんにとって本当に切実な問題であることを痛感しました。
 自治会関係者、他党の元議員の関係者などもお見えになり、幅広い集まりとなりました。

 兵庫県森林動物研究センター主任研究員で兵庫県立大学准教授の横山真弓先生が、「神戸のイノシシはなぜ人を襲うようになったのか~原因と対策~」と題して基調講演されました。
  「大都市に大型の野生動物がいるのは世界でも珍しい」と切り出し、イノシシの生態に触れて、本来は警戒心が強くミミズや木の根、草の根が主食で六甲山は食物が豊富にもかかわらず、学習能力が高いため、餌付けによって栄養価の高い食物が市街地に多くあると学んだイノシシはくり返し出没し、人を襲うようになることを詳しく説明されました。
  「田舎のイノシシは人に見ると逃げるけど、神戸のイノシシは向かってきます。また、人間の食べ物を食べるのはイノシシにとっても何もいいことはありません。市街地に来ずに森林で暮らす本来の姿に戻すことが真の共存。そのためには餌付けをなくすことがどうしても必要です」と強調されました。なるほど。

横山先生の講演に聞き入る人たち=6日

 丹波市の芦田浅巳・東芦田営農組合長がシカ・イノシシ被害対策の取り組みについて、日本共産党の西ただす市議と私が市・県の施策についてそれぞれ報告。松本のり子市議が司会しました。

 質疑では。会場から「イノシシに出くわしたらどうしたらいいか」「餌付けを発見したら通報した方がいいのか」「イノシシが出る時間は、区役所はやっていない」などたくさんの質問や意見が出され、横山先生がていねいに答えられました。

 また私から、頻発する人身被害を解決するために署名運動をおこないましょう、と訴えました。  
 署名は、兵庫県と神戸市に、▽餌付け禁止・ゴミ出しマナーの徹底。そのための実効ある具体的な対策▽山から降りてこさせないネット柵の設置▽専門の部署を新設し総合的対策―を求めるものです。

 横山先生がメインのパネリストを引き受けて下さったおかげで、とても充実したシンポジウムになりました。
 私も、参加をよびかける中で「イノシシは岡本の風景。今のままでいいのでは」「いいイノシシもいる」といった声も聞きましたが、高カロリー、高脂肪の人間の食べ物に慣れるのはイノシシにとっても不幸だと改めて理解しました。 

 シンポを力に署名運動を成功させ、人身被害を解決しましょう。



きだ結も報告しました=6日

2014年9月5日金曜日

イノシシ問題を考えるシンポジウム

 明日9月6日(土)、「イノシシ問題を考えるシンポジウム」を開催します。
 午後2時から東灘区民センター9階多目的ホールで。資料代200円です。

 東灘区を中心にイノシシに襲われる被害が多発しており、区のホームページによると東灘区岡本で4月から6月に人身被害が13件起きています。
 2日前の9月3日にも、やはり岡本でパンが入った手提げバッグを持った女性(58)が襲われ、足首を負傷したことが報道されました。

 抜本的な対策がもう待ったなしです。イノシシ被害根絶へ今後、本格的に取り組んでいきます。
 そのためにまず上記シンポジウムを開き、住民の皆さまと一緒に学び、考えます。署名運動も呼びかける予定です。

 メインのパネリストは、兵庫県森林動物研究センター主任研究員で、兵庫県立大学准教授の横山真弓氏、都市部のイノシシ問題の第一人者で、「神戸のイノシシはなぜ人を襲うようになったのか~原因と対策~」と題して、イノシシの生態から六甲山の現状、解決の道筋などをお話しいただきます。
 他に、丹波市青垣町の芦田浅巳氏が地域ぐるみで獣害対策を進めた経験について、西ただす市議と私が行政の施策と求められる対策について、それぞれ報告します。

 神戸のイノシシ問題を深く理解できるめったにない機会です。多くの皆様、ぜひお越しください!